バディ・バディファミリーとは
BUDDY
バディとは、ベルギーのメヘレン市のソーメルス市長が地域住民と移民を一対一でつけ、地域の治安改善をしたことで有名な制度です。NHKで取り上げられ、話題になりました。(NHK2018年4月7日おはよう日本で放送)
日本でもできるのではないかと2018年より、愛知県高浜市で開始しました。
BADDYを直訳すると相棒。新しく来た外国住民と地域の人バディシップを組むところから開始しました。
公益社団法人トレイディングケアで受け入れた外国人技能実習生の方たちと地域で応募のあったバディさんが互いの空いた時間に交流を深めています。
バディのメリット ~ 多様性を生む社会
私たちが毎日、当たり前に暮らしている日常。しかし外国の方たちにとっては、異国の知らないことばかり。
バディさんが日本の日常を生活を通して教えていくため、自然に日本の生活が身についていきます。
生活だけではなく、四季に合わせた行事、それに合わせた食事など、日本語でコミュニケーションをとりながら、外国の方は学んでいきます。
一見、外国人の方のための制度のように感じますが、実は日本人の私たちにとっても大きなメリットがあります。
子どもたちは、多様性に違和感を持っていません。外国の方ともすぐに打ち解ける力を持っています。
10年後、20年後の日本は、今より多様性に富んだ国になることは容易に想像ができます。
日本の次世代を担う子どもたちが、小さなうちから、様々な外国の方たちと交流することは、子どもたちにとっても、日本の未来にとってもとても大切なことになるといっても過言ではありません。
親世代の人たちは、まだまだ外国の方たちとの接点が少ないのが現状です。
子どもたちが自宅に帰って外国の方たちとの交流について、家族に話すことで、親世代で外国の方に関して興味を持っていただけることがあります。
親子で外国の方たちとのかかわりを持つことで、外国の方たちとの交流が広がっていきます。
バディさんには、60代以上の方の参加も多いです。60代以上の方は、まだまだお元気な方がたくさんいらっしゃいます。
「たくさんのことはできないけど、私たちにもできることがある!」「自分の空いている時間にできることを」
そんなことを言われる方が多くいらっしゃいます。
バディの目的
地域に住む外国の方を支援することにより、お互いにとって住みよい街にする。
目標
- 地域の一員として、外国人を迎えることができる。
- 日本社会の中で、日本人とともに生活ができる。
バディの方法
1.自分の空いた時間にバディを必要としている外国の方をサポートする
サポートの方法は自由。自分のできることをサポートする。
- バディ例
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- お茶や食事をしながら、互いの国のことや家族のことなどを日本語で話す。
- 一緒に食事を作って食べる。
- 一緒に買い物に行く。
- 一緒に散歩をしながら、街を案内する。
- 自分の行く趣味や習い事に一緒にいく。(卓球、バトミントン、バレーボール、剣道など、地域の教室に参加するなど)
- 地域のイベントに一緒に参加する。(お祭りなど)
- バーベキュー大会などを共に実施する。
- 浴衣や着物を着せてあげる。
- 一緒に楽器を弾いたり、歌を歌ったりする。
などなど、これらは実際にバディさんがやっていることです。
2.日本に来る予定の外国の方に入国前のサポートをする
- 1)デンワデバディ
- 週に1回程度、ネット電話を使って、現地にいる外国の方と日本語で話す。 テーマを決めて、毎回話をする。外国の方は、日本語の会話力がつき、日本人は、外国の生活や文化を知ることができる。また日本に来てから引き続きバディをしてもらうことも可能。
- 2)ネットデバディ
- SNSを使い、いろんな会話をする。電話と違い、時間を気にせずにできる。お互いの生活や文化を知る機会になる。