第3回 ベルリンのご紹介②

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第3回 ベルリンのご紹介②

2025/12/07(日)
そんなベルリンに住んで1ヶ月以上が経ちますが、私がベルリンに来て初めに驚いたこと
は、その落書きの多さです… ベルリンといえば、アートが一面に施されたベルリンの壁を
思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ですが、街を歩くと、駅、アパート、学校
にも落書きがあるのです。落書きを見ると、治安が悪い、汚いというイメージを持つと思
います。ですが、ベルリンで育ったという友達は、一緒に街を歩きながら、ベルリンの落
書き「文化」について誇らしげに話すのです。そこで私は、ベルリンの落書き文化やスト
リートアートを巡りながらベルリンを探検する「オルタナティブ・ベルリン」ツアーに参
加してみることにしました。

 
ツアーでは、もともと西ベルリンにある労働者の街で、トルコ系移民がまだ多く住む地域
へ行きました。ベルリンで落書きが多いのは、昔東西ドイツに分かれてベルリンも東西に
分けられていた時の西側で、その後東側にも広まっていったそうです。西ベルリンでは、
兵役を逃れることができたので、依存症を持つ人たち、社会に馴染めなかった人たち、社
会で弱い立場に置かれやすい、いわゆるマイノリティの人たちが多く移り住んできました
。そして、外国人労働者も多く住んでいたそうです。ドイツは外国からゲストワーカーや
契約労働者として労働者をトルコやイタリア、ベトナムなどから受け入れていました。ツ
アーガイドは、この地域は特に落書きも多く「汚く」見えるかもしれないけれど、社会の
中のマイノリティの人たちが昔から多く住む地域であり、多様性を受け入れる寛容な地域
だと話していました。2025年の3月には、排斥主義のグループによるデモがベルリンで行
われましたが、この地域の人たちはそれに対抗してデモを行い、その「対抗デモ」が元々
のデモの2倍以上の規模となり、見事にヘイトのデモを中断させたのも話題となりました
。街を歩いていると、落書きには、排外主義に対する批判など政治的なメッセージが込め
られたものも多いことに気がつきます。落書きに迷惑をしている人もたくさんいるはずで
はありますが…ベルリンの人たちにとって落書きの意味を知った今、その見方が変わりま
した。そして、「ごちゃごちゃ」したところに多様性を受け入れる人の温かさやまちの魅
力を感じています。
新美さんからのお便りを読んで、今後、ドイツの移民政策の歴史についても、学んだこと
をご紹介させていただきたいなと考えています!
それではお身体にお気をつけてお過ごしください。
2025.12.1 アンジェラ
写真1:街の落書き
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